現代社会と子供の学び

現在、子供の学力低下や運動不足といったことが問題視されています。しかし、そうした問題の原因が子供にあると考えられるでしょうか?大人が作った社会環境・制度の問題が子供に表れているのです。子供は周りの”環境”から影響を受け、規範・習慣を身につけていきます。

カルチャースペースオリーブでは、成績を上げる・いい学校に入るという種類の”学び”ではなく、学びの姿勢 や 社会性・協調性が自然と身につく”環境”となることを基本的なアイデアとして、様々なお稽古習い事が開講されています。現代の”寺子屋”のイメージで捉えてもらえるような場にしたいと考えています。

◆ 資本主義経済

子供の学力低下の理由に、ゆとり教育が挙げられることがあります。あのゆとり教育、目的はいったい何だったのでしょうか?「Quality of Life」をあげようという社会のトレンドがありました。「勉強よりもレジャーをしましょう!」「ハッピーマンデーで連休をつくり消費を喚起しよう!」と、まあ、一言で言うと、教育よりも経済が優先されたということに思われるのです。

”資本主義”つまり言い換えれば”お金が一番”というイデオロギーが、世の中の隅々まで行き渡ってしまっています。果たして本当に教育よりもお金が大事ということでいいのでしょうか?良識ある人ならば、生活にお金は必要だが、教育よりも経済発展が重視されることに、違和感・将来の危うさを感じると思うのです。

人間の欲を追求することで世の中は進歩するという考えをベースとした資本主義は、非常にパワフルで、物質的に、経済的に大いに成長しました。テクノロジー・移動手段・通信技術の進歩は世界中をどんどん発展させ、同時にどんどん狭く、均質化しています。

人類が争いを常に繰り返していることは見れば分かるのですが、人間の歴史は、専制と隷従、圧迫と偏狭(※憲法前文)による人権侵害の歴史、異質を排除してきた歴史なのです。その行動パターンを、この先どうにかこの世から無くしていきましょう!というのが、世界が目指している方向性です。

教育が目指していることの究極は、そのような世界をどうすれば実現できるかを考えること、考えて実行する人間を生み出すことです。
資本主義とは、究極には”時短”です。時間効率がいいほどお金になります。最終的には、単一の世界で、単一の組織が、単一の価値観で統制できることが一番効率的です。しかし、そんな社会は楽しいでしょうか?きっと楽しくないはずです。

「誰もが幸福を追求できる権利を持つ」というのが現代の自由主義社会の最も重要なポイントです。そこで教育が目指すのは、多様性・様々な価値観の尊重です。そのためには、コミュニケーション→理解→コミュニケーション→理解というエンドレスの繰り返しが必要で、効率がいいものではありません。手間・時間・エネルギーが必要となってきます。このあたりが、資本主義と教育の目指す最終的なゴールの違いです。

◆ 現代社会は「待てない病」

資本主義の恩恵の裏で、我々が罹患している社会病をいうならば、「待てなくなった」ということではないでしょうか?待てない・我慢できない・相手のことなんて考えていられない・・・それが「待てない病」です。

赤ちゃんを見れば分かりますが、人間は本来我欲の塊で破壊的な一面があり、ヒステリックで我慢努力が苦手な生き物です。自分のこと、自分の目先の快楽にしか価値を感じません。(大人も実は大きな体をした赤ちゃんともいえます)そのため、そうではない「我慢努力できる・待てる・相手のことを考え理解できる」ことに努める態度に美学を感じます。それを人間的な成長・価値なのだと感じるのです。

ゲーム・パソコン・スマホは大変便利です。すぐに答えが出ますし、すぐに楽しむことができます。まるですぐハイになる麻薬のような側面があります。適切に使うと仕事や気晴らしに役立つものですが、依存しすぎることはよくありません。小さな子供たちには、ぜひゲーム・パソコン・スマホのさせすぎには注意してもらいたいものです。

◆ 「学ぶこと」と「働くこと」

教育と資本主義は、長期で考えると逆方向に思えてしまいます。しかし、身近なレベルである 「学ぶこと」と「働くこと」に落として考えると2つは同じことです。それは、知らないことを知ろうとすること、できないことをできるようになること、相手の考えをよく理解し手助けしてあげること。
自分のこと・自分の知っていることばかり考えるのではなく、相手のこと・まだ知らないことを理解することが「学ぶこと」と「働くこと」のベースなのです。必要なのは知性で、「知ろうとすること」です。

知ろうとする気持ち・心構え。人間には好奇心があり、知ること・学ぶことは本来、絶対に楽しいことのはずです。(これも赤ちゃん・子供を見れば分かります)それがどころか、知ること・学ぶことはいつの間にか、時間がかかる・面倒臭いことになってしまいました。

どうにか、我慢強く、努力できて、他者・未来を支えられる人物が増えてほしい。
他者を理解して支えられる(”Understand”)できる人物が増えてほしい。
資本主義社会では”教育”が”稼ぐトレーニング”となりすぎてしまい、人生・社会をよりよくするために規範を身につけ、修練を積む場という側面が弱くなりすぎているような気がしてなりません。

オリーブは、教育をよりよくする一助になりたいと考えています。子供に規範を教え、きっちり育てる。このカルチャースペースを、家でもない、学校でもない「サードプレイス」と位置付けて、楽しみの中からもきっちりと協調性や社会性も身につけられる、現代の寺子屋のようにしたいと考え、取り組んでいます。

カルチャースペースオリーブは、子供から大人までが習い事・お稽古ごと・趣味やサークル活動に集まるカルチャースクール・レンタルスペースとして、守口市と門真市の地域の皆さまを中心にご利用いただいています。
開講されている講座は、学研教室などの子供の学習から、バレエやダンスなどスタジオで行う表現レッスンなどのお稽古で、できる喜びを感じてもらうと共に交友関係が広がったり、他の様々なレッスンのことも知ってもらう機会になればと思っております。

その他、子供に限らず、大人向けのさまざまなお稽古や習い事も開講されています。料金もとても良心的です。門真市・守口市、その周辺で習い事やお稽古・教室をお探しの方は、ぜひオリーブのレッスンをご覧になってください。